本来、送信器では理想とする1/2波長のパルス波を発生させていますが、送信アンテナのフィルタ特性が十分でない場合、連続する複数の電磁波を輻射してしまいます。
この現象は、山形波形に複数のピークを出現させ、平行する「密集配筋」や垂直方向に重なる「W筋」の判別を難しくする要因となっています。
(電磁波レーダ・鉄筋探査機)ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズは、高性能な高周波アナログ技術により、この多重反射波を低減させ、山形波形の立ち上がりと立ち下がりを明確に表現することにより、高い分解能を得ることに成功しています。
図1 多重反射波の概念図